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梨状筋症候群

梨状筋症候群

骨盤内の梨状筋が坐骨神経を圧迫し、臀部や下肢に痛みやしびれを引き起こす状態です。梨状筋は、骨盤の前面から大腿骨にかけて位置する小さな筋肉で、股関節の動きや安定性に関与しています。坐骨神経は、下肢へ向かう太い神経で、梨状筋のすぐ近くを通ります。このため、梨状筋が硬くなったり、筋肉のバランスが崩れたりすると、坐骨神経が圧迫されて神経痛のような症状が現れます。

解剖図

梨状筋症候群の痛みの出る仕組み

梨状筋症候群は、梨状筋が過剰に緊張したり、股関節のアライメント(整列)が不良な場合に、坐骨神経が圧迫されて痛みやしびれを引き起こすことがあります。特に股関節の内旋、骨盤の前傾・後傾、股関節の外転不足が大きく影響します。

  • 股関節の過度な内旋
    股関節が過度に内旋すると、梨状筋が過度に伸張・緊張し、坐骨神経に圧力がかかりやすくなります。これにより、臀部や下肢にしびれが発生します。
  • 骨盤の前傾・後傾
    骨盤が過度に前傾すると、梨状筋が緊張しやすくなり、坐骨神経への圧迫リスクが高まります。逆に、骨盤が後傾すると梨状筋が短縮し、これも神経を圧迫する原因となります。
  • 股関節の外転不足
    股関節の外転(外側に開く動き)が制限されると、梨状筋が補助的に働き、過剰な負荷がかかります。これが長期間続くと、梨状筋が硬くなり、神経を圧迫します。
  • 骨盤の不均衡
    骨盤の左右の高さの違いや体重のかけ方の偏りが梨状筋の片側に過度な負担をかけ、坐骨神経への圧迫を引き起こします。
  • 長時間の座位
    長時間座っていると、股関節が屈曲して梨状筋が緊張し、坐骨神経への圧迫が強くなることがあります。

どんな時に痛むのか?

  • 長時間の座位
    長時間座っていると梨状筋が坐骨神経を圧迫しやすくなります。特に、脚を組むと症状が悪化します。
  • 長時間の立位
    立っているときにも梨状筋が緊張し、坐骨神経への圧迫が起こります。体重が片方に偏った場合、痛みが強まることがあります。
  • 坂道や階段の上り下り
    坂道や階段の上り下りの際には、梨状筋が収縮し、坐骨神経が圧迫されやすくなります。

症例:60代女性 登山後からのお尻の痛みと痺れ

問診

長年登山を楽しんでいましたが、最近右臀部に痛みとしびれを感じるようになりました。特に、先週のハイキング後から痛みが強くなり、坂道を歩いた後や、長時間座っていると痛みが増してきます。日常生活では、台所での立ち仕事や長時間の座位でも右臀部にしびれを感じ、脚を組むと症状が悪化します。また、股関節がスムーズに動かず、脚が思うように開かないことが多くなり、歩行にも支障を感じています。

身体評価

  • 姿勢評価:右寛骨の前傾が強く、骨盤の左右バランスに偏りが見られます。
  • 股関節:右股関節に内転・内旋の可動域制限があり、可動域の低下が確認されます。
  • A-SLR(下肢伸展挙上)テスト:左右ともに60度以下で、体幹の安定性の欠如が確認されました。
  • 片足立ち: 右脚での片足立ちにおいてふらつきが見られ、安定性が低い状態です。
  • 触診: 梨状筋と殿筋群に圧痛が確認され、神経圧迫が疑われます。
身体評価: 股関節
身体評価:触診

状態の説明

梨状筋の過緊張や股関節のアライメント不良が原因で、坐骨神経を圧迫していると考えられます。特に、股関節の内旋制限や骨盤の前傾が神経圧迫を助長しており、これが左臀部および下肢への痛みやしびれの原因となっています。日常生活での動作(特に座位や立位)も、梨状筋に負担をかけている可能性が高く、これらを改善するための施術が必要です。

施術内容

1. 手技療法

  • 手技:梨状筋、殿筋群、腰部の筋肉を中心に、筋肉の緊張を緩和させるためのマッサージを行います。特に梨状筋へのアプローチを重視し、神経圧迫の緩和を目指します。
手技療法

エクササイズ

  • Roll Down
    脊椎の屈曲可動域を高め骨盤の後継を促すように導きます。また体幹の安定性を向上させ、股関節と骨盤のバランスを整えます。
  • Mermaid Twist
    脊椎の屈曲可動域を高め骨盤の後継を促すように導きながら、股関節の内旋可動域を広げ、梨状筋への負担を軽減します。
  • Step Down Side
    股関節と体幹の安定性を高め、梨状筋の緊張を和らげます。
Roll Down
o	Mermaid Twist
Step Down Side

物理療法

  • 温熱療法
    ホットパックを使用し、筋肉の血流を促進し、緊張を和らげます。
  • 電気療法
    低周波治療や干渉波治療を用いて、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善します。
電気療法

今後の治療方針

  • 通院頻度
    痛みが強い場合は週2〜3回の通院を推奨し、痛みが軽減したら頻度を減らしていきます。
  • 自宅でのケア
    ストレッチや筋膜リリースを行い、筋肉の柔軟性を保ち、再発を防ぎます。

おおさと接骨院では、梨状筋症候群の症状や原因に対してお一人お一人に合わせた施術を提供し、患者様の症状の改善を目指します。
痛みや不調でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

参考文献

1.Cohen S. P., Buvanendran A. (2008). "Piriformis Syndrome: Diagnosis and Management."
2.Cohen S. P., Buvanendran A. (2006). "Piriformis Syndrome and its Relationship with Sciatica: A Clinical Perspective."
3.Travell, J. G., & Simons, D. G. (1999). "Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual."
4.Fishman L. M., Schaefer M. P. (2009). "The Role of the Piriformis Muscle in Sciatica."
5.Durrani Z., Winnie A. P. (1991). "Piriformis Syndrome: An Uncommon Cause of Sciatica."

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なかなか痛みが取れずに悩んでいる方をサポートします!どこに行っても良くならない痛みの原因を見つけ、根本から改善へ導きます。 大里洋志(おおさとひろし)

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