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足部

後脛骨筋炎(下腿内側骨沿いへの痛み)

後脛骨筋炎

後脛骨筋炎は、足の内側に位置する後脛骨筋が炎症を起こした状態を指します。後脛骨筋は、下腿(ふくらはぎ)の深層にあり、足首の安定性を保ち、アーチを支える役割を果たしています。特に扁平足や過剰回内(足が内側に倒れる動き)によって足首に過度の負担がかかると、後脛骨筋に炎症が生じやすくなります。

解剖図

痛みが出る状況

  • 歩行や走行時の足の内側の痛み
    後脛骨筋は足の内側アーチを支える役割があるため、歩行や走行の際に足の内側に負担がかかり、痛みを感じることがあります。特に長時間の歩行や不安定な地面での活動は、症状を悪化させる原因となります。
  • 階段の昇降や坂道の歩行
    階段や坂道を歩く際に後脛骨筋に負担がかかり、痛みが増します。特に足首が内側に倒れやすい動作が影響します。
  • 長時間の立ち仕事
    立ち仕事が続くと、足のアーチが支えきれなくなり、後脛骨筋が過度に使用され、疲労が蓄積して痛みが引き起こされます。
  • スポーツ活動での負荷
    ランニングやジャンプなどのスポーツ活動では、後脛骨筋が炎症を起こしやすくなります。特に足の内側に負担がかかる動作が多いスポーツで痛みが発生しやすいです。

症例: 女子高校生 長距離練習中に後脛骨筋炎を発症

問診

部活で毎日強度の高い長距離練習を行っている女子高校生が来院しました。もともと右足に扁平足があり、練習中に右下腿内側の骨に沿って痛みを感じていました。数日前から痛みが悪化し、練習中だけでなく日常生活の歩行でも右足に強い違和感を覚え、体重をかけるのが困難な状況です。練習を続けることができず、不安を感じて急いで来院しました。

身体評価

  • 姿勢観察:立位で右足が内側に倒れているのが確認され、扁平足が進行していることがわかります。このため、後脛骨筋に過剰な負担がかかりやすい状況です。
  • 足部のアーチ評価:右足の内側アーチが崩れていることが確認され、これが後脛骨筋への過剰なストレスの原因と考えられます。
  • 足首の可動域評価:足首の回内動作で可動制限と痛みが見られました。このため、後脛骨筋に余計な負担がかかりやすくなっていると考えられます。
  • ストレステスト:足を内側に捻る動作で痛みが再現され、後脛骨筋の炎症や過緊張が確認されました。
  • 触診:右下腿内側の後脛骨筋に強い圧痛があり、筋肉の緊張と炎症が進行していることがわかりました。
ストレステスト
触診

状態の説明

右足の扁平足により後脛骨筋に過剰な負担がかかり、炎症や痛みが引き起こされていると考えられます。特に、ランニングや坂道での活動が痛みを増強させています。

施術内容

1. エクササイズ

  • テラセンサマット
    足底筋のストレッチと固有感覚の向上を図るため、テラセンサマットを使用します。特に扁平足によるアーチの崩れを改善するため、足底全体を均等に刺激し、足のバランスを整えることを目指します。
  • ビーム歩行
    バランスと筋力を改善し、短腓骨筋にかかるストレスを軽減します。狭い幅のビームを歩くことで、足首の安定性と筋力を強化し、短腓骨筋への負担を減らします。
  • Step Down Side
    右足への加重を促し、重心を中央に戻すためのエクササイズです。足部に均等に加重をかけた状態で、股関節のコントロール能力を高め、偏った重心を正常な位置に戻すことを目指します。
テラセンサマット
ビーム歩行
Step Down Side

2. 手技療法

  • 後脛骨筋や足底筋に対して、手技やⅠb抑制法を用いて筋肉の緊張を緩和します。これにより、痛みが軽減され、回復が促されます。

3. 物理療法

  • アイシング
    初期の炎症を抑えるため、後脛骨筋へのアイシングを行い、痛みの軽減を図ります。
  • 温熱療法
    炎症が治まってきたタイミングでホットパックを使用し、筋肉の血流を改善し、緊張を緩和します。
  • 低周波療法
    筋肉の緊張を和らげ、血流を促進するために低周波治療器を使用します。
  • 超音波機器
    筋肉や腱の深い部分にアプローチするのに効果的で、痛みの緩和や組織の回復を促すことが期待されます。
テラセンサマット
低周波療法
超音波機器

今後の方針

  • 通院頻度
    初期段階では週3回の通院を推奨します。痛みが軽減したら週2回、その後は週1回に通院頻度を減らしていきます。
  • 自宅でのケア
    フットドームエクササイズやアーチサポートトレーニングを自宅で行い、再発防止を図ります。
  • 足底板の使用
    内側アーチをサポートするための足底板を装着し、足の構造を改善し、後脛骨筋への負担を軽減します。

おおさと接骨院では、後脛骨筋炎の症状や原因に対してお一人お一人に合わせた施術を提供し、患者様の症状の改善を目指します。
また、競技等でベストパフォーマンスが出せるようなサポートもしています。痛みや不調でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

参考文献

1.Crowninshield, R. D., & Brand, R. A. (2003). The influence of muscle and foot structure on lower limb injuries. Clinical Orthopaedics and Related Research.
2.Fox, D. S. A. (2015). Tibialis Posterior Tendon Dysfunction in Athletes. Journal of Sports Medicine.
3.Schleip, R., Ursini, T., & Wilke, J. (2012). The role of fascia in the musculoskeletal system. Journal of Bodywork and Movement Therapies.
4.Khan, K. M., Cook, J. L., & Bonar, F. (2006). Muscle and tendon pain: what's the difference? British Journal of Sports Medicine.
5.Clark, M., Lucett, S., & Sutton, B. (2011). The role of overuse injuries in exercise-induced muscle damage. Journal of Sports Science.
6.Pains, L., Davidson, S., & Zeltser, A. (2008). Mechanisms of inflammation and pain in soft tissue injuries. *Pain

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なかなか痛みが取れずに悩んでいる方をサポートします!どこに行っても良くならない痛みの原因を見つけ、根本から改善へ導きます。 大里洋志(おおさとひろし)

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