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足部

アキレス腱炎

アキレス腱炎

アキレス腱(ふくらはぎの筋肉と踵の骨をつなぐ腱)に炎症が生じる状態を指します。過度な使用や急激な運動、不適切な運動が原因で発生することが多く、主にアスリートや長時間立ちっぱなしの仕事をしている人に見られます。主な症状としては、腱の付け根や周辺の痛み、腫れ、こわばり、違和感などがあります。痛みは通常、運動後に悪化し、休息によって軽減されることが多いです。

解剖図

アキレス腱炎の痛みのメカニズム

アキレス腱炎は、歩行、走行、ジャンプなど、アキレス腱に過度な負荷がかかる動作によって発生します。過度の使用や激しい運動、繰り返しの負荷がアキレス腱に微細な損傷や炎症を引き起こし、痛みを生じさせます。

どんな時に痛むのか?

  • 走る・ジャンプする動作
    アキレス腱に強い負荷がかかるため、走る、ジャンプする、または速く歩く際に痛みが出やすいです。特に地面に足が着く瞬間に痛みを感じます。
  • 階段の昇降
    階段を上ったり下りたりする際、アキレス腱が伸び縮みすることで痛みが強くなります。特に、階段を下りる時に痛みが目立ちます。
  • 長時間の立ちっぱなし
    長時間立ちっぱなしでいると、腱に継続的な負荷がかかり、痛みが悪化します。
  • 運動後のストレッチ
    運動後にアキレス腱をストレッチすると、腱が硬くなっている場合、痛みが強くなることがあります。
  • 柔軟性を要求される動作
    足を引き寄せるような動作や、足首を強く曲げるような動作で痛みを感じることがあります。

症例: 中学生男子 サッカー部のアキレス腱の痛み

問診

サッカー部に所属し、週3回の練習と頻繁な試合に参加しています。以前は激しい練習後に右足の踵に痛みを感じていましたが、最近では日常生活の歩行時にも違和感があり、軽いジョギングでも痛みで体重をかけられない状態が続いています。このため、ドリブルやパス、シュート時に右踵に体重をかけられず、競技パフォーマンスの低下を招いています。

身体評価

  • 姿勢観察:立位での荷重のかけ方や足趾の方向、足底の観察を行います。特に片足荷重や扁平足の有無を確認し、足に負荷がかかる姿勢がないかを評価します。アキレス腱炎は、足関節の屈曲伸展だけでなく、荷重時の足関節回内(扁平足)が炎症を引き起こす要因になることが多いです。
  • トンプソンテスト:うつ伏せでふくらはぎ(腓腹筋)を軽く押し、足が屈曲するかを確認し、アキレス腱断裂との鑑別を行いました。結果は陰性で、屈曲が確認されました。
  • 触診:アキレス腱部の圧痛、周辺の筋肉の硬さや太さを確認。アキレス腱が太くなっている場合、炎症が強いことを示唆します。アキレス腱炎が進行すると、断裂の可能性もあります。
トンプソンテスト
触診

状態の説明

最近では日常生活でも違和感があり、軽いジョギング時には痛みで体重をかけられない状態になっており、ドリブルやシュートなど競技中に右踵に体重をかけることが難しく、競技パフォーマンスの低下を招いています。アキレス腱の付け根に圧痛があり、腫れや軽度の熱感も確認されます。また、腱の太さも左右で違いが見られ、ストレッチ時や歩行時、荷重時に痛みが増しています。トンプソンテストでは陰性で、足部屈曲が確認されました。過度な使用や足関節アライメントが回内(扁平足)していることが、アキレス腱炎の発症に関連していると考えられます。

施術内容

1. 手技療法

  • 下腿三頭筋や前脛骨筋など、アキレス腱周辺の筋肉を揉捏し、Ⅰb抑制で筋肉の緊張を緩和させます。

2. エクササイズ

  • テラセンサマット
    テラセンサマットを使うことで足関節の体性感覚(固有覚)の機能を高め、回内(扁平足)の改善を図ります。また、アキレス腱の柔軟性と強度を向上させ、再発予防にも役立ちます。テラセンサを踏むことで足から体性感覚が刺激され、バランスやパフォーマンス向上に効果があります。
  • ビーム歩行
    バランスと筋力を改善し、アキレス腱にかかるストレスを軽減する効果的な方法です。ビーム歩行では、狭い幅を歩くことで足首の安定性や筋力を高め、アキレス腱への負担を軽減します。
テラセンサマット
ビーム歩行

3. 物理療法

  • 温熱療法:
    ホットパックを使用して筋肉の血流を改善し、筋肉の緊張を和らげます。
  • 電気療法
    低周波治療器や干渉波治療器を使用して筋肉の緊張を和らげ、血流を改善します。
  • 超音波療法
    超音波を使用し、深部の炎症を抑え、回復を促進します。
電気療法
電気療法
超音波療法

サポート

  • 必要に応じてキネシオテープで肘をサポートし、過度な動きを制限します。
サポート

今後の方針と痛みの軽減過程

通院頻度と痛みの軽減

アキレス腱炎の痛みは、適切な治療とリハビリを進めることで段階的に軽減していきます。初期には、腱とその周囲の炎症を抑えることを重視し、その後、アキレス腱の柔軟性や筋力の回復に焦点を当てます。

  • 初期(痛みが強い時期)
    初期の段階では、アキレス腱に炎症が強く、腫れや痛みが顕著なため、週3回の通院を推奨します。この期間は、痛みを和らげるために温熱療法や超音波、電気療法などの物理療法を中心に行い、腫れや炎症の軽減を目指します。また、過度な負担を避けるために、必要に応じてテーピングやサポートを行い、歩行や日常動作の痛みを和らげます。
  • 中期(痛みが軽減し始めた時期)
    痛みが軽減し、腫れや炎症が少し治まってきたら、週2回の通院に移行します。この段階では、物理療法に加えて、アキレス腱の柔軟性を高めるエクササイズや、足関節のアライメント(回内や扁平足)の改善に取り組みます。機能回復に向けたリハビリも同時に進め、足首周りの筋肉や腱の負担を減らすための筋力強化やバランス訓練を行います。エクササイズにより、肘の負担を減らし、痛みの再発防止を図ります。
  • 後期(痛みがほとんどなくなった時期)
    痛みがほぼなくなり、日常生活や軽い運動でも支障がない状態になったら、週1回の通院へ移行します。この段階では、さらにアキレス腱の柔軟性と筋力を強化し、完全な機能回復を目指します。アキレス腱の再発防止に向けたトレーニングも重点的に行い、正常な歩行や運動パフォーマンスが可能になるようサポートします。

自宅でのケアと継続的なケアの重要性

通院と並行して、自宅でもエクササイズやストレッチを行うことが重要です。特にリリースやキャットエクササイズ、継足歩行を取り入れることで、アキレス腱の柔軟性や筋力が向上し、痛みが再発するリスクが軽減されます。毎日のケアとリハビリの継続が、長期的な痛みの解消と機能回復の鍵となります。

おおさと接骨院では、アキレス腱炎の症状や原因に対してお一人お一人に合わせた施術を提供し、患者様の症状の改善を目指します。
また、競技等でベストパフォーマンスが出せるようなサポートもしています。痛みや不調でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

参考文献

1.Maffulli, N., Longo, U. G., & Spiezia, F. (2004). "Chronic Achilles tendinopathy: A review". British Journal of Sports Medicine, 38(3), 269-272
2.Rees, J. D., Stride, M., & Scott, A. (2009). "Tendinopathy: Aetiology and management". Journal of Bone and Joint Surgery, 91(8), 1407-1416.
3.Khan, K. M., Cook, J. L., & Taunton, J. E. (2002). "Overuse tendinosis, not tendinitis: A new paradigm for a difficult clinical problem". Hawke's Bay Journal of Sport Medicine, 31(1), 1-11.
4.Alfredson, H., & Ohberg, L. (1998). "Chronic Achilles tendinopathy: A review of current concepts and treatment". Sports Medicine, 26(3), 192-204.

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なかなか痛みが取れずに悩んでいる方をサポートします!どこに行っても良くならない痛みの原因を見つけ、根本から改善へ導きます。 大里洋志(おおさとひろし)

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