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腰背部

筋膜性腰痛(腰から背中への張り感と痛み)

筋膜性腰痛

筋膜性腰痛は、背中の筋肉やその周りを包んでいる筋膜が原因で発生する痛みです。筋膜は筋肉を支え、動きを助ける役割を果たしていますが、過度な負担やストレスがかかると、筋肉や筋膜が損傷し、痛みを引き起こします。この痛みは、背中全体に広がり、特に動作時に悪化することが多く見られます。

解剖図

筋膜性腰痛の痛みのメカニズム

背中の筋肉が過度に使用され、緊張がかかることで筋肉繊維や筋膜が損傷することから生じます。また、筋膜が張ることで筋肉に対する圧力が増し、痛みを引き起こすことがあります。さらに、自律神経の交感神経が優位になることが多く、これはストレス、低血糖、睡眠不足、疲労などが要因です。交感神経が優位になると、筋肉の緊張が持続し、痛みが強まる傾向があります。

どんな時に痛むのか?

  • 背中の伸展
    背中を後ろに反らす動作で筋肉や筋膜に負担がかかり、痛みが出ます。
  • 前屈や回旋
    背中を前に曲げたり、捻る動作も痛みを引き起こします。
  • 長時間の座位または立位
    姿勢の悪さや長時間の同じ姿勢による筋肉への負担で痛みが生じます。
  • 重い物を持つ
    重い物を持ち上げることで筋肉の緊張が増し、痛みを誘発します。
  • 急激な動きや捻じり
    急に体を捻る動作が筋膜を刺激し、痛みを引き起こします。

交感神経が優位となってしまう理由には、ストレス、低血糖、睡眠不足、疲労などがあり、これらが筋緊張をさらに悪化させる原因となります。

症例: 30代男性 デスクワーク中の腰から背中の張り感が辛い症状

問診

もともと慢性腰痛を持っていましたが、最近特に腰から背中にかけて張りを感じ、腰を屈める際に痛みが生じるようになりました。また、長時間のデスクワークで背中が張り、立ち上がった直後に腰を伸ばすことができなくなり、日常生活にも支障をきたしています。

身体評価

  • 姿勢観察:骨盤の前傾が強く、腰が反り、お腹が前に出た姿勢をしています。
  • 体前屈:前屈すると腰部の屈曲が不足し、動作が制限されています。
  • P-SLR:他動SLR(下肢伸展挙上)を行い、ヘルニアのリスクは低いと判断。
  • A-SLR:自動SLRでは骨盤の不安定性と腹圧の低下が見られました。
  • 筋肉の触診:広背筋や脊柱起立筋、ハムストリングに筋緊張が確認されました。
  • コンデビュー:自律神経測定器を使用し交感神経と副交感神経の総量と差を検査し、交感神経が優位であることが確認されました。
身体評価:体前屈
身体評価:P-SLR
身体評価:A-SLR

状態の説明

長時間の座位姿勢や骨盤前傾による腰部への過剰な負担が主な原因であると考えられます。特に、腰を前屈や回旋させる際に強い痛みを感じ、筋緊張が強いことから、筋膜性腰痛の可能性が高いと説明しました。また、自律神経測定器の検査により、交感神経が優位であることが確認され、ストレスや疲労の影響を受けていることが痛みの持続に寄与していると考えられます。

施術例

1. エクササイズ

  • 呼吸エクササイズ
    鼻からゆっくりと4秒で吸い、1秒止め、鼻からゆっくり4秒で吐きます。息を吸う際に横隔膜を使いお腹を膨らませます。また、吐く時はお腹をへこませます。これにより、腹圧が上がり体幹が安定します。また、副交感神経が優位になり、緊張してしまっている筋肉を緩めることにつながります。
  • Roll Down
    脊柱の可動性を改善し、腰部や背部の緊張を和らげます。姿勢改善にも効果的で、腰痛の予防にも繋がります。 
  • Step Down
    腰部の屈曲と腹圧の向上を目的とし、脊柱の負担を軽減します。また、ハムストリングス、腹筋、内転筋、臀筋群の筋協調を促進します。
Roll Down
Step Down

2. 手技療法

  • 軽度の手技
    広背筋、菱形筋、脊柱起立筋を中心に手技を用いて筋肉の緊張を緩和します。
手技療法

3. 物理療法

  • 温熱療法:
    ホットパックを使用し、筋肉の血流を促進し、緊張を緩和します。
  • 電気療法
    低周波治療器を使用し、筋肉の緊張を和らげ、血流を改善します。
物理療法:電気療法

今後の治療方針

  • 通院頻度
    初期の痛みが強い時期には週3回の通院を推奨。痛みが軽減してきたら、週2回、最終的には週1回に通院頻度を調整します。
  • 施術メニュー
    エクササイズ、手技療法、物理療法を組み合わせ、症状の改善に応じて施術内容や頻度を調整します。エクササイズの強度も段階的に上げていきます。
  • 自宅でのケア
    自宅でもストレッチやキャットエクササイズを行い、症状の回復と再発予防を図ります。

おおさと接骨院では、筋膜性腰痛の症状や原因に対してお一人お一人に合わせた施術を提供し、患者様の症状の改善を目指します。
痛みや不調でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

参考文献

1."Fascia as a Regulatory System in Health and Disease", Frontiers in Physiology.
2."Clinical Relevance of Fascial Tissue and Dysfunctions", Current Pain and Headache Reports.
3."Fascia Expert Explains its Relationship to Pain, Dysfunction, and Disease", Dr. Schierling.
4."Fascia and the Vagus Nerve", Dr. Arielle Schwartz.

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なかなか痛みが取れずに悩んでいる方をサポートします!どこに行っても良くならない痛みの原因を見つけ、根本から改善へ導きます。 大里洋志(おおさとひろし)

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