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腰背部

ぎっくり腰(急性腰痛症)

ぎっくり腰

ぎっくり腰は、医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、腰部に突然激しい痛みが走る状態を指します。特に体をひねったり、重い物を持ち上げたりする際に発生することが多く、日常生活に大きな支障をきたします。この痛みは、腰の筋肉や椎間板、靭帯などに急激な負担がかかることで起こります。

手技療法

痛みが発生しやすい動作

  • 急に体を動かしたとき
    突然の動作や不意に体をひねる動きは、腰の筋肉や靭帯に急激なストレスを与え、痛みを引き起こします。
  • 重い物を持ち上げたとき
    特に腰だけで重い物を持ち上げようとすると、椎間板や筋肉に大きな負荷がかかり、急性の痛みを引き起こす原因となります。
  • 長時間同じ姿勢でいるとき
    姿勢が悪い状態で長時間いると、腰の筋肉が硬直し、痛みが発生しやすくなります。
  • 朝起き上がるとき
    寝起きに筋肉が硬直しやすい状態になっていると、特に冷えた環境では腰の筋肉がさらにこわばり、動作時に痛みが増すことがあります。
  • 咳やくしゃみをしたとき
    咳やくしゃみの瞬間的な腹圧上昇が腰部に伝わり、激しい痛みを感じることがあります。
  • 体を前屈させたとき
    前に体を曲げる動作は、腰椎に負担がかかりやすいため、痛みが出やすい姿勢です。

症例: 30代男性 日常生活で不意に屈んだ瞬間にぎっくり腰を発症

問診

患者は週2回程度サッカーを楽しんでおり、最近腰から背中にかけて軽い張りを感じていました。しかし、温泉に行ったりストレッチを行うことで対処していたとのことです。今朝、顔を洗おうとして前屈した瞬間、腰に激痛が走り、力が抜けて立てなくなり、そのまま来院されました。現在、会社に行けない状態で、日常生活に大きな支障をきたしています。

身体評価

  • 姿勢観察:患者は立位を取ることが難しく、腰を曲げてようやく立っている状態です。
  • 体前屈:腰部の前屈動作は痛みが強すぎて困難です。
  • P-SLRテスト:仰向けに寝た状態で脚を持ち上げるテストを実施しましたが、下肢を少し持ち上げるだけで腰に激痛が走り、評価が困難です。
  • 筋肉の触診:腰部の筋肉(脊柱起立筋、広背筋、腰方形筋、大殿筋など)を触診しましたが、すべての筋肉が過度に緊張している状態です。
  • ヘルニア鑑別:触覚の確認、打診器を用いて腰部ヘルニアを鑑別しましたが、すべてのテストは陰性で、神経症状は確認されませんでした。 
身体評価:体前屈
身体評価:P-SLRテスト
身体評価:ヘルニア鑑別

状態の説明

現在、立っているだけでもつらい状態で、前にかがむ動作が特に難しくなっています。また、神経症状は確認されませんでしたので、腰部ヘルニアの可能性は低いです。以上のことを考え、ぎっくり腰(急性腰痛症)と判断しました。まずは、筋肉の緊張をとりつつ、腹圧を上げるようなエクササイズを痛みが強くない範囲で行います。その後、痛みが少しずつ和らいできたら、腰部の屈曲や股関節の動作ができるようにエクササイズを行い、日常生活への復帰をサポートしていきます。

施術例

1. エクササイズ

  • 呼吸エクササイズ
    鼻から4秒かけてゆっくりと息を吸い、1秒間止めた後、再び鼻から4秒かけてゆっくり吐きます。この際、横隔膜を使い、お腹を膨らませるように息を吸い、吐く時はお腹をへこませます。この呼吸法で腹圧を上げ、体幹の安定を図り、緊張した筋肉を緩める効果があります。
  • キャット(Cat-Cow Stretch)
    背骨の可動域を高め、腰部の緊張を和らげるためのストレッチです。痛みが強すぎない限り、ゆっくりと行うことが推奨されます。
エクササイズ:キャット(Cat-Cow Stretch)

2. 手技療法

  • 軽度の手技
    腰部や臀部の筋肉を中心に、軽い手技を行い、過度に緊張した筋肉をほぐします。 
手技療法

3. 物理療法

  • アイシング
    急性期の痛みや炎症が強い場合、アイシングを行い、炎症を抑えて痛みを軽減します。
  • 電気療法
    筋肉の緊張を緩め、痛みを軽減するために電気療法を用います。筋肉の収縮を促進し、痛みの信号を遮断します。
物理療法:電気療法

回復期

徐々に動けるようになる状態 4-14日

1. エクササイズ

  • Kneeling Roll Down
    ニーリングロールダウンは、腰部の筋肉をやさしく伸ばしながら、コアの安定性を高め、痛みの軽減に役立ちます。急性期が過ぎて、痛みが落ち着いてきた段階で効果的に行えます。
  • Mermaid Twist
    股関節や腰椎の可動域を広げ、腹圧の向上を目指すエクササイズです。股関節の可動域を広げることで腰部への負担を軽減します。 
Kneeling Roll Down
Mermaid Twist

2. 手技療法

  • 軽度の手技療法
    腰部や臀部の筋肉を中心に、緊張をほぐす軽い手技を引き続き行います。

3. 物理療法

  • 温熱療法
    回復期においても温熱療法を用い、筋肉のリラックスと血流促進を続けて行います。
  • 電気療法
    引き続き電気療法を使用し、筋肉の緊張緩和と痛みの軽減を図ります。
物理療法:温熱療法

今後の治療方針

  • 通院頻度
    初期の痛みが強い時期には週3回の通院を推奨します。痛みが軽減してきたら週2回に、さらに回復が進んだら週1回に通院頻度を減らしていきます。
  • 施術メニュー
    エクササイズ、手技療法、物理療法を組み合わせ、患者様の症状に合わせて施術メニューを調整します。施術が進むにつれて、エクササイズの強度も段階的に増やしていきます。
  • 自宅でのケア
    自宅でもストレッチやキャットエクササイズを続けることで、回復を促進し、再発を防ぎます。

おおさと接骨院では、ぎっくり腰の症状や原因に対してお一人お一人に合わせた施術を提供し、患者様の症状の改善を目指します。
痛みや不調でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

参考文献

1.Airaksinen O, Brox JI, Cedraschi C, et al. (2006). European guidelines for the management of chronic nonspecific low back pain. European Spine Journal, 15(Suppl 2), 192-300.
2.Van Tulder MW, Koes BW, Bouter LM. (2006). Conservative treatment of acute and chronic nonspecific low back pain: A systematic review of randomized controlled trials of the most common interventions. Spine, 22(18), 2128-2156.

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なかなか痛みが取れずに悩んでいる方をサポートします!どこに行っても良くならない痛みの原因を見つけ、根本から改善へ導きます。 大里洋志(おおさとひろし)

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