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ゴルフ肘

ゴルフ肘

ゴルフ肘(内側上顆炎)は、肘の内側にある腱が過度に使用され、炎症を引き起こすことで痛みを感じる状態です。テニス肘と同様に、過度の反復動作が原因で発生しますが、ゴルフ肘の場合は肘の内側に位置する「屈筋腱」が主に影響を受けます。屈筋腱は、前腕の屈曲動作(物を握る、手首を曲げる)に関与するため、特にこの動作が繰り返されると腱の付着部に炎症が起きます。ゴルフや野球、重量物の持ち上げ動作などで、前腕屈筋群に強い負荷がかかることで炎症が進行し、痛みが発生します。これにより、肘の内側に強い負担がかかり、痛みが引き起こされます。

解剖図

どのような動作で痛みが出るか?

  • スイング動作
    ゴルフや野球のスイング時に肘の内側に強い負担がかかり、特に手首を内側に曲げる動作で痛みが生じます。
  • 握る動作
    物を強く握る動作(たとえばゴルフクラブや野球のバットを握る)でも、肘の内側に痛みが出やすいです。​​​​​​​
  • 前腕の使い過ぎ
    前腕の筋肉を頻繁に使う作業やスポーツで、筋肉の疲労とともに痛みが強くなります。特に力を入れて物を持ち上げたり、引っ張る動作は痛みを引き起こします。​​​​​​​
  • 繰り返し動作
    パソコン作業や道具を使う仕事など、同じ動作を繰り返すことも肘の内側に負担をかけ、痛みを悪化させる可能性があります。​​​​​​​

症例: 40代男性 ゴルファー(趣味でゴルフ)

問診

週に2回、ゴルフの打ちっぱなしに通っています。2週間前まではスイング中に右肘の内側に軽い違和感があったものの、ストレッチをしながらプレーを続けていました。しかし、最近では日常生活でも痛みを感じるようになり、特にドアを開けたり、ペットボトルの蓋を開ける際に強い痛みが出るようになりました。このままでは趣味のゴルフはもちろん、日常生活にも支障をきたすと感じ、来院されました。

身体評価

  • 手指屈曲テスト:指を曲げる動作を行った際に肘の内側に痛みが出現し、陽性と判断しました。
  • 触診:肘の内側に圧痛があり、筋肉の硬さが確認されました。
  • 視診:肩甲骨の内側縁が浮き上がっている場合、肩甲骨の安定性が低下していることが考えられます。
身体評価:手指屈曲テスト
身体評価:触診

状態の説明

右肘の内側に鋭い痛みがあり、特に物を握ったり、前腕を使う動作で痛みが強まります。肩や肘の可動域には問題がないものの、前腕の筋肉に負担がかかる動作が痛みを悪化させる状態です。また、肩甲骨の不安定性があり、肩甲骨の内側縁が浮いていることから、肩甲骨と肘の連動がうまく働いていない可能性が示唆されます。これらの要因から、ゴルフ肘(内側上顆炎)の可能性が高いと判断しました。

施術方法

手技療法

  • 前腕の屈筋群に対する手技
    前腕の屈筋群に対して手技を行い、筋肉の緊張を緩和します。
  • 可動域訓練
    手首や指の伸展制限に伴う可動域訓練を行います。
前腕の屈筋群に対する手技
可動域訓練

エクササイズ

  • Roll Down
    脊柱の可動性を改善し、腰部や背部の緊張を和らげます。姿勢改善にも効果的で、腰痛の予防にも繋がります。 
  • Dips Front
    肩甲骨の不安定性を改善し、上腕三頭筋と僧帽筋下部の筋力を高めるためのエクササイズです。
  • 手首サークリング
    手首のストレッチと運動制御を改善するエクササイズです。これにより、手首や肘にかかる負担を軽減します。
Roll Down
Dips Front
手首サークリング

物理療法

  • 温熱療法
    ホットパックを用いて筋肉を温め、血流を促進し、痛みを軽減します。
  • 電気療法
    低周波治療器を使用して筋肉の緊張を和らげ、炎症を抑えます。
  • 超音波療法
    超音波機器を使用して腱や筋肉の治癒を促進します。
温熱療法
電気療法
超音波療法

サポート

  • キネシオテープ
    必要に応じてキネシオテープで肘をサポートし、過度な動きを制限します。
キネシオテープ

今後の治療方針

  • 初期段階(痛みが強い時期)
    最初の2~3週間は、痛みを緩和し、炎症を抑えることに重点を置きます。週3回の通院を推奨し、手技療法と物理療法(温熱・超音波・電気療法)を組み合わせて、肘の負担を軽減します。また、必要に応じてキネシオテープでサポートします。
  • 中期段階(痛みが軽減してきた時期)
    痛みが軽減してきたら、週2回の通院に移行します。この段階では、肩甲骨の安定性を高めるためのエクササイズや、前腕筋の緊張を和らげるリハビリを重点的に行います。エクササイズにより、肘の負担を減らし、痛みの再発防止を図ります。
  • 後期段階(痛みがほぼ解消された時期)
    痛みがほとんど解消され、日常生活や仕事での負担が減少した段階では、週1回の通院に移行します。肩甲骨と肘の安定性を高めるトレーニングを強化し、完全な機能回復を目指します。

自宅でのケアと継続的なケアの重要性

自宅でもリリースやキャットエクササイズを取り入れ、筋肉の緊張を緩和し、肩甲骨の安定性を改善することで、痛みの軽減と再発防止に努めます。

おおさと接骨院では、ゴルフ肘の症状や原因に対してお一人お一人に合わせた施術を提供し、患者様の症状の改善を目指します。
痛みや不調でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

参考文献

1.Wilson, J. K. (2011). "Medial epicondylitis: Diagnosis and management." Sports Health
2.Chen, L. Y. (2015). "Golf elbow and medial epicondylitis: Causes and treatments." American Journal of Orthopedics.
3."Fascia Expert Explains its Relationship to Pain, Dysfunction, and Disease", Dr. Schierling.

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なかなか痛みが取れずに悩んでいる方をサポートします!どこに行っても良くならない痛みの原因を見つけ、根本から改善へ導きます。 大里洋志(おおさとひろし)

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